福江島コラム【バラモン凧】
こんにちは。「五島引越し便」ブログ担当、五島列島福江島在住のKです!
あっちゅう間(あっという間)に9月突入! 日の過ぐっのは、ほんなこっ早かね〜。(日がたつのは、本当に早いですね〜。) みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私の最近の楽しみは、現在放送中の五島福江島が舞台のドラマ「ばらかもん」を見ることです。

ばらかもん、福江島の美しい自然が映し出され、
方言がふんだんに使われているのが良いですね。
「ばらかもん」とは「元気者」という意味で、もともと「ばらか」は「手荒な。乱暴な。」という意味で使われます。
また、五島には伝統工芸品の「バラモン凧」がありますが、この「ばらもん」は「猛々しい人。勇猛な人。荒々しく向こう見ず。」というような意味で使われています。
「バラモン凧」は朝ドラ「舞い上がれ!」で登場し、一時大人気となりました。

購入までに数ヶ月待った方もいるようです。
今回の記事では話題の「バラモン凧」と「五島の凧あげ」について紹介します。
バラモン凧
バラモン凧は福江島に古くから作り伝えられている凧で、絵柄は鬼が真正面から武者の兜をくわえ込んだ姿です。

何があっても敵に後ろ姿を見せずに、正面から立ち向かった勇敢な武者の姿を表現しています。これは源頼光の家臣の四天王の1人・渡辺綱の羅生門の鬼退治からとったものだそうです。
五島では昔から、祖父が男の子の誕生を祝い、健やかな成長、立身出世を願って、手作りのバラモン凧を贈る習慣がありました。
さらにバラモン凧の上部には、籐を薄くはいだ「トンダ」を弓張りにしてくくりつけます。この鳴弓は、凧が空にあがると風の振動で「ブーン」と唸るんです。この音には邪気払いや魔除けの意味があるそうです。

現在ではインテリアにも使われ、
縁起の良い魔除け凧としての好評も高いです。
また、旧福江市内には、「バラモン」以外にも「コウモリ」「日の出」「ミソコシ」など多くの種類の凧があります。
五島の凧あげ
一般的に凧あげは正月の行事ですが、その昔 福江では、旧歴の3月3日に男子が盛んに凧あげ合戦をする習わしがありました。
従来より5月5日に男の子の節句もしていたのですが、五島の殿様には男の子があまり育たず、育っても若死にすることが多かったので、自然と3月の節句が盛んになったようです。
また、バラモンのような特別な大凧をあげるには3月節句の風が一番良かったからとも言われます。

春風に乗ってバラモンが空を舞う姿は、まさに壮観ですよ〜!!
もし風がなくて凧があがらない時には、子供達は次のように声を張り上げて、風を呼んだそうです。
「かーらっしょい、かーらっしょい、うんが子が死んだら、精進あげばしてくるっけん、風ばびっしゃ、でやってくれれ」
意訳:カラスよカラス、汝が子が死んだら、精進あげをしてくれるから、風をたくさん出してくれ
現在では毎年5月3日の「こども自然公園大会」の日に、鬼岳にて「バラモン凧揚げ大会」が行われます。この日は多くの市民・観光客で賑わいます。

五島列島は福江島、久賀島、奈留島、若松島、中通島の5つの島を中心に140余りの島からなっています。
五島にお引越しや、移住をされる方、ぜひ五島の年間行事も楽しんでくだはれな〜。(楽しんでくださいね〜。)
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この記事ではバラモン凧と五島の凧あげについてコラムを書かせていただきました。大迫力のバラモン凧の凧あげ、ぜひ一度鬼岳に観にいらしていただきたいです。
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