五島列島コラム【椿について】
こんにちは。「五島引越し便」ブログ担当、五島列島福江島在住のKです!

みなさん、どげんすごしちょかな〜?
(みなさん、いかがお過ごしでしょうか〜?)
今回の記事では、五島の「椿」を紹介します。

五島の椿
五島列島は福江島・久賀島・奈留島・若松島・中通島の5つの島を中心に約140の島々からなっています。
五島列島全体には1000万本近い椿が自生していると言われていて、その数は日本一の多さです。同じく椿が多いことで知られる伊豆大島とともに、「東の大島」「西の五島列島」と並び称されています。
五島の椿は昔から有名で、食用の椿油などが古くから作られてきました。長崎県は日本で1、2を争う椿油の生産量を誇りますが、過去にはそのうちの8割が五島で産出されたという記録も残っています。
また、椿は常緑で潮風に強いので、耕作地や住居の周りに防風林として利用され、島民の日常生活に溶け込んでいます。
ヤブツバキとメジロ
五島市の花木は「ヤブツバキ」五島市の鳥は「メジロ」です。メジロは椿の蜜が大好き。五島には椿が多く、それを好むメジロも多いんです。

なお、ヤブツバキの開花時期は10月〜4月です。五島での見頃は1月〜2月と言われます。
椿の花
椿の花は、枝からポトッと落ちる様子が「打首のイメージ」と重なって、縁起が悪く不吉であるとして、昔は武士に嫌われたようです。

いまだにその印象から、椿を嫌いな方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし私は、椿の花が首からポトッと落ちる様子が、とても「いさぎが良い」と感じています。椿の花のほとんどは上向きで落ちるので、何があっても上向き、前向きで、縁起が良いのではないでしょうか。
寒さの厳しい季節に、真っ赤な花をしっかりと咲かせる様子から、力強さも感じて、とても好きです。
椿の実
椿の実は、7月〜8月頃から赤く色づいてきます。そして、例年9月に入ってから五島各地で「かたし(椿の実)とり」が始まります。
※椿は材が固く、実も固いので、五島では「かたし」と呼ぶ。椿の木、椿の実、どちらもカタシ。

集めた椿の実の種子から椿油を作ります。昔は各家庭で椿油を作っていたようですが、現在では製油工場の機会精油がほとんどです。

椿の実5升から、1升の椿油が取れると言います。
椿油の健康効果
椿油を食べる
椿油には「オレイン酸」が豊富なので、悪玉コレステロール値を下げ、血液をサラサラにして、心臓病や高血圧を防いでくれるそうです。
また便秘解消にもおすすめです。揚げ物をする際に、他の油に少量の椿油を混ぜたり、ドレッシングとして使う方法だと、簡単に椿油を摂取できます。
有名な五島うどんにも椿油が使われているので(麺を伸ばす際に、表面に椿油を塗っている)、こちらもお勧めです。
美容にも良い椿油
また、オレイン酸は人間の皮脂の成分に大変近いと言われ、肌馴染みがよくて、美容にもってこいです。
椿油が使われた化粧品も多くあります。純粋な椿油を少量手にとって、薄く伸ばして、お肌や髪につけるだけでもお勧めです。

五島が誇る名花「玉之浦椿」
濃紅地に白覆輪の椿。玉之浦椿はヤブツバキの突然変異種で、「まぼろしの椿」と言われています。

国際椿名鑑の巻頭を飾るなど、世界的な名花として有名です。原木は福江島の父ヶ岳(ててがたけ)(標高461メートル)の中腹に自生した物で、昭和22年に炭焼き業者によって発見されました。
その後、世に広まると現地を訪れる人々により盗伐され、残念なことに原木は枯渇しました。現在は、接木や挿木で増やされていて、世界の愛好者の注目を浴びています。

「玉之浦椿」は、早咲きの方が、いろん鮮やかっちたよ〜。
(早咲きの方が、色が鮮やかだそうですよ。)
五島列島で椿を見るなら
- 五島椿森林公園(国際ツバキ協会により、優れた椿園として、2010年3月に国際優秀椿園に認定された。)
- 久賀島の椿の原始林
- 福江島大窄(おおさこ)地区の大椿(県指定天然記念物)
などがおすすめです。

その他、五島列島各地に大椿があるので、巡ってみるのもいいですね。

五島列島にお引越しや移住をお考えの方、
ぜひ五島の椿ば見にこんかな〜〜。
(ぜひ、五島の椿を見に来ませんか〜〜。)
五島列島へのお引越しは五島引越し便へ
この記事では五島の椿についてコラムを書かせていただきました。
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